最先端の研究手法を、研究に取り入れたい。
そのためのノウハウ調査を専門家に委託することで
時間を有効活用。
協和キリン株式会社 研究開発本部 浦川 到 様(写真中央) 川端 彩子 様(写真左) |
商品名:バイオインフォマティクストレーニング(T001)
Q.研究内容について教えてください。
A.創薬研究の初期段階で新しい創薬のテーマを作ることや、既存のテーマを加速させる研究をしています。single cell RNA-seq解析については、近年一般的に行われるようになってきましたので、弊社の研究にも取り入れることを検討していました。
Q.導入前の課題を教えてください。
A.single cell RNA-seq解析を研究に取り入れることが決まったものの、日々新しく出てくる解析方法を深掘りできずにいました。
また、もともとマイクロアレイやRNA-seqなどのバルクの解析結果を見ても、バイオロジカルな解釈に結びつかず、もどかしさを感じていたこともあり、single cell RNA-seq解析で細胞ごとの多様性を見ることで細胞内でどのような現象がおこっているかを明らかにすることを期待していました。
Q.選定時の決め手を教えてください。
A.アメリエフ主催のsingle cell RNA-seq解析のセミナーに参加し、この手法についてトレーニングや受託解析をされていることを知りました。何よりも、single cell RNA-seq解析のトレーニングサービスをやっている会社は他になかったことが、委託した一番の理由です。
また、こちらのリクエストしたトレーニング内容にもフレキシブルにご対応いただけるという点も決め手の一つでした。
Q.トレーニングの効果はいかがですか。
A.トレーニングで教えていただいた基本的な解析は出来るようになり、コマンドを打てるようになったばかりのメンバーも、トレーニング受講後自分の思い通りに解析出来るようになっています。
資料は丁寧に作られていましたので、今でも教科書のように使っています。解析手法は、日々進歩していくので、一歩一歩進めているという状況です。
Q.今後どのようなニーズがありそうでしょうか。
A.人員が限られていますので、最新の解析を調査するリソースがありません。例えば、似たような解析ができるツールが複数あるときの比較評価など、そこはコンサルテーションなど色々な形でお願いできるといいなと考えています。single cell RNA-seq解析にとどまらず、他のデータと組み合わせて、いわゆる統合解析をすすめて、新しい価値を生み出せるようになりたいと期待しています。データサイエンティストの人材育成も含め、パートナーとして、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
インタビュー:2020年1月
協和キリングループは、「医薬」の事業分野において、高度な技術とユニークな視点で独自の研究を進め、高品質の製品を開発・提供しています。日本を代表するライフサイエンス企業として、常に新しい可能性へ挑戦し、世界の人々の健康と暮らしに貢献していきます。
● 設立:1949 年 7 月 1 日
● 資本金:267 億 4,500 万円(2019 年 12 月 31 日 現在)
● 売上高:3,058 億 2,000 万円(連結、 売上収益、2019 年 12 月期)
● 従業員数:5,267 人(連結ベース、 2019 年 12 月 31 日現在)
● 事業内容:医療用医薬品の研究・開発・製造・販売および輸出入等