国立大学法人 浜松医科大学とがん遺伝子検査支援システムAmeliCure(アメリキュア)のβ版を開発
アメリエフ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:山口昌雄、以下アメリエフ)は、国立大学法人 浜松医科大学(以下 浜松医科大学)と、遺伝子検査結果に対する医学的な位置付けを検討する専門家会議「エキスパートパネル」での利用を想定したレポート作成システムのβ版を開発いたしました。
【背景】
浜松医科大学は、静岡県の地域医学・医療の中核的役割を担う国立大学です。1974年設立以来、医学・看護学の教育及び研究の機関として、最新の理論並びに応用を研究し、臨床医・看護専門職並びに医学研究者・看護学研究者を養成し、医学および看護学の進展に寄与してきました。
アメリエフは、基礎研究・医療分野において、生命情報統合解析プラットフォームを提供するデータコンサルティングのリーディングカンパニーです。一人ひとりの遺伝的特性に合わせたゲノム医療の普及を目指し、病院内で実施する網羅的遺伝子検査に情報解析技術を提供する唯一の企業として、網羅的遺伝子検査支援システムAmeliCure(アメリキュア)を提供しています。
2017年8月より、浜松医科大学とアメリエフは、両者のこれまでの活動と強みを活かして、「遺伝子検査データへのアノテーション付与およびクリニカルレポート作成の診療システム構築」に関する共同研究を進めて参りました。
【システム概要】
本システムは、浜松医科大学が実施するがん遺伝子検査により、検出された遺伝子変化に適切な情報を付与し、診療に役立つ医師向けのレポートを作成するシステムとして開発されました。アメリエフが提供する遺伝子検査支援システムAmeliCureの技術をベースに、注目するべき遺伝子情報を抽出する機能、および、解析結果の可視化機能を加えることにより、データの選別にかかる労力の低減と視認性の向上を実現しました。
本システムでは多種多様なデータベースから最新の知見に基づいた情報を提供することで、治療方針の決定や適切な薬剤選択をサポートします。
AmeliCureは、2014年より北海道大学、熊本大学中央検査部、埼玉県立がんセンター、三重大学中央検査部の計4箇所の医療研究機関に導入されています。本件は、2017年7月の三重大学中央検査部に続き5箇所目となります。今後両者は、同システムの開発を皮切りにさらなる研究開発を進め、がんゲノム医療の進歩に貢献し、がん患者様とご家族の診断・予防・治療・予後に関する情報の精度向上を目指します。
【アメリエフ株式会社】
アメリエフは、基礎研究・医療分野において、生命情報統合解析プラットフォームを提供する生命情報解析のリーディングカンパニーです。一人ひとりの遺伝的特性に合わせたゲノム医療の普及を目指し、病院内で実施する網羅的遺伝子検査に情報解析技術を提供する唯一の企業として、ビジネスを展開しています。
・事業内容/実績
研究機関、医療機関、製薬会社を中心とした民間企業向けに、バイオインフォマティクスを駆使したIT解析技術によるコンサルティング、生命情報解析システム、生命情報のデータサイエンティスト育成のための研修サービスなどを提供しています。これまで、多数の基礎研究の推進に貢献し、京都大学iPS細胞研究所など研究機関との共同研究を実施してきました。