公益財団法人東京都医学総合研究所とウイルス発がん機構について共同研究を開始
公益財団法人東京都医学総合研究所(以下、東京都医学総合研究所)とアメリエフ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:山口昌雄、以下 アメリエフ)は、「がんの診断、治療、予防を目的としたウイルス発がん機構の研究」について共同研究を開始します。一部のがんは、ウイルス感染と深く関係していることが知られていますが、ウイルスによる発がんメカニズムについては多くが不明のままです。
本共同研究では、発がんに関与する可能性のある外来性・内在性ウイルスの探索と解析、体細胞変異等のがんの遺伝子解析を行い、その成果によって、がんの診断、治療、予防医療に貢献することを目指します。
【背景】
東京都医学総合研究所は、都民の生命と健康を守るための生命医科学研究を推進し、首都東京の保健・医療・福祉の向上貢献することを使命とする、医学総合研究所です。都民ニーズに対応し、研究成果の都民還元を目指したプロジェクト研究や、がん対策や新型インフルエンザ対策などの特別研究など、都民の医療と福祉の向上に寄与してきました。
アメリエフは、これまでに専門性の高い遺伝子解析技術を用いて、研究機関や医療機関を顧客として、遺伝子情報の受託解析や、遺伝子情報を解析するためのシステム開発、遺伝子解析に関する研修サービスを提供しています。これらの技術基盤を活用し、一人ひとりの遺伝子特性に合わせた医療をサポートする事業を行なっています。
この度、アメリエフと東京都医学総合研究所は、両者のこれまでの活動と強みを活かして、がん患者一人ひとりに最適な治療を提供するための手法開発について、共同研究を開始することとしました。
【研究概要】
主な研究内容は以下となります。
1. がん患者由来試料での外来性・内在性ウイルス検出方法の開発と解析
2. がん遺伝子変異検出方法の開発と解析
3. ウイルス情報・遺伝子変異情報を医療情報・治療薬情報・臨床研究治験情報等と組み合わせる方法の開発と解析
本研究では、東京都医学総合研究所の研究者、アメリエフ株式会社の技術者が参加し共同で研究活動を行います。